HouHou-ShuHou!33号
この時期、じわじわと増えてくる質問。それは、100kmウォークについて。ここでいう”100kmウォーク”とは、行橋-別府100kmウォークのことです。ウェア、ザック、シューズの選択は、山で遊ぶ時と基準が違うので、迷う方が多いみたいですね。ギアのお試しが趣味であるところの店主ゆうすけは、過去6回こちらの大会に参加し、それはもういろいろと試してきました。
HouHou店主ゆうすけ、初出場は2015年のことでした。山にはぼちぼち行くようになっていたものの、進んで運動をするタイプではなかった彼が「100kmウォークに出る!」と口にした時には、え???と、目を見開き驚いたものです。元同僚達とともにエントリーしたゆうすけ、当時36歳。

行橋駅から徒歩5分ほどのところにある正八幡宮をスタート地点に、別府の的ヶ浜公園まで100キロの旅がはじまります。正午ちょうどにトップの人がスタートし、1分おきのウェーブスタート。そのため、ゆうすけのスタートはかなり遅く、12時51分。ここから26時間以内に、歩き切らなければいけません!

まずは、第1チェックポイントの中津(36km地点)を目指して歩く。
スタートを見送った後、自宅に戻ってきたわたくしは、なんだかそわそわしてしまって、ゆうすけからメールが届いていないか、携帯を手から離せなかったことを覚えています。時速6キロで歩いたとしたら、早ければ中津に19時着くらいかな?と考えていたのですが、20時を過ぎても連絡がこない。どうしたのかな、怪我してないかな、何かトラブルがあったのかな。心のどこかで「リタイアしました」というメールが来るのでは?と考えてしまっていたのかもしれません。中津チェックポイントに到着した連絡が来た時には、既に21時を過ぎていました。のんびり休憩をしすぎて遅くなったものの、まだまだ元気な様子。

第2チェックポイントは、宇佐(61.5km地点)
自宅待機していたわたくしも翌日は早めに起きて別府へ向かい、ゴールを見届ける予定。当初の目標では「10時くらいにはゴールしたい」ということだったので、余裕を持って9時には別府に到着しようと決め、6時半には家を出る計画。が、なんのなんの、気になり過ぎてほとんど眠れないわたくし。朝4時頃「第2チェックポイントについた。足がいたい。」という連絡ですっかり目が覚め、そこからもう眠ることもできず、ゆっくり支度をして家を出ることに。まだ、陽が登る前の薄暗い窓の外を見て「今も、暗い中をあるいているんだな」と思うと、それだけで胸がいっぱいになってしまいました。この頃になると脚の痛みがではじめ、鎮痛剤を飲むなどしつつ前に進んでいたようです。

第3チェックポイントの日出(86.7km地点)
このチェックポイント手前には峠がいくつかあり、アップダウンがかなりしんどい区間。この大会の山場です。だからこそ、ここまで来ればもうさすがにリタイアはないだろうと思える地点。ここに着いたという連絡を今か、今かと待つ。当初のゴール予定10時はとっくに過ぎている。だいぶ早く別府についてしまったわたくしは、時間を持て余して鶴見岳のロープウェイに乗ってみたり、温泉に入ってみたり、かんなわを散策したり。でも、何をしたって心ここに在らず。
「第3チェックポイントについた。でも、もうすぐに出ないとゴールに間に合わない。チェックポイントを締め出される」という連絡がきたのは、11時を過ぎたころ。ここからゴールまで13キロ。元気ピンピンの速度で歩いたって、2時間はかかる。あと13キロ。されど13キロ。ゴールで待っていても仕方ないので、車に乗り込み残り10キロ地点に移動。真夏並みの日差しに照らされながら、眠い目を擦り、痛い足を引きずりなが歩く人々の列の中、ゆうすけが向こうからやってくるのをとらえた!わりとしっかりとした足取りで進んでいる。目は眠さと、やる気が入り混じって、バッキバキに充血している。信号待ちで止まると脚が固まってしまうからと、その場足踏みを続ける。どうやら、ここから死ぬ気で歩かないと制限時間に間に合わないことが判明したらしく、応援をしに来た私と喋る隙もなく再び歩き出す。行け!ゆうすけ!!残り10キロやってやれ!!!絶対間に合うぞーっと念を送り、ひと足先にゴールの的ヶ浜公園へ向かう。
当時、運転に不慣れだったわたくしは、ひとりで別府まで行くことも、別府の街中を運転することも、ものっすごくハードルの高いことでした。でもね、100キロを歩く挑戦をしているみんなに比べたら、そんなのかわいいもんですよ。と、心配や不安でカチコチになる心を奮い立たせ、最大の難関「的ヶ浜公園付近で空いているコインパーキングを探して、バックで駐車する」を無事にやり遂げるのです。すごい!こっちも誰か褒めて!

車を停めてゴール付近へ走って向かう。が、落ち着いて考えてみればあの脚であと10キロは、2時間以上かかるはず。車だとたった10分程度のできごと。車って早い。改めて感じるのでした。
さて、14時をまわり、いよいよ制限時間が迫ってきます。脚が限界らしく、ペースがなかなか上がらない様子。12時51分にスタートしたということは、14時51分までにゴールテープを切らなければ失格。14時半を少し過ぎた頃、ゴール前で待ちきれずに歩道に出て待機していたわたくしの視界に、ようやくゆうすけの姿が!間に合った!!でも、無情にも最後の信号にしっかり捕まる。(点滅は、止まれですからね)
ここまで来ればもう間に合うという安堵感と、ここで信号につかまるんやんというなんだか拍子抜けした気持ちで笑いが出る。ゆうすけも笑っている。そして14時37分、無事にゴーーーール!

やったね。泣いたよ。1キロも歩いていないわたくしが泣いた。ゆうすけも、もちろん泣いてた。すごいものを見た。見させてもらった。拍手だ!乾杯だ!そして、なによりすごいのは、この空間には、たくさんの100キロ完歩者がいるということ!みんな、筋肉が硬直してペンギンみたいな足どりになっている。でもすっごくいい顔してる。その辺に、寝っ転がってイビキをかいているひともいる。そうだよね、一睡もせずに歩き続けたんだもの。
制限時間26時間のところ、時間をほぼフルに使って25時間46分23秒でのゴール。これが、ゆうすけ初出場の思い出。

100キロウォークに参加する人って、それに出るって決めただけでもすごいと思いませんか?さらにすごいと思うのが、1回歩いて地獄を見たのに、2回目も出ることにした人です。ゆうすけは、2017年に2回目の出場。前回一緒に歩き切った友人と共に歩き「前回は、前半でのんびりしすぎたからそれさえなければ、タイムは縮められるはず」との予告通り、23時間27分34秒という記録でゴール。休憩しすぎないことで2時間20分も削れたという、なんともまぁ。笑い話、ですかね?体は順調に育ったようで、ゴール後に別府で遊んで帰る余裕が生まれました。もちろん、ギアもいろいろ入れ替えております。この年は、寒暖調整をするために膝下がチャックで外せるパンツを試していましたね。シューズはアルトラ。

その後、台風で一度中止になってしまった回があり、2019年には南畑里山トレイル主催者でもある、けんちゃんも加わった3人組で出場。(この年の春には、この3人組で糸島110キロウォークにも参加)記録は22時間39分39秒。けんちゃんの動画が、Youtubeにあがっています。←装備の話もちょっとしてます


ここからコロナ禍となり、2020年、2021年は中止。その間にHouHouが誕生しました。
2022年 コロナでひっちゃかめっちゃかな世の中であるにも関わらず、なんとか開催してくださいました!この年はHouHou婦人部のみなさまと一緒に歩ききり、結果は21時間28分42秒とさらに短縮。「婦人部のひっぱりに助けられた」そうで、前半からぐいぐい力強く進む3名の姿を追いかけたらしいです。HouHouをはじめて、関わる人たちも増えてきて、声をかけていただいたり、見つけて応援したり、たのしさがさらに広がっていきました。装備に関しては、ザックをやめて、ヒップバッグを試しています。それから、タイツなしで歩くことも試してますね。

100キロウォーカーがつけているゼッケンの色には意味があります。「青ゼッケン」は初出場。やる気がちがいます。目の輝きが、もう、みるからにフレッシュ。無条件で応援したくなります。2度目以降の人は「黄ゼッケン」。1度目の経験に懲りずに、またもや出場してしまった人たち。そして、100キロウォーカーの憧れ「白ゼッケン」公式タイムで20時間をきることができると与えられる、あいつやるやん!の目で見られる白ゼッケンです。前の方からスタートできる特権つきです。

ゆうすけは、5回目の出場で白ゼッケンをゲット。19時間36分15秒でゴールでした。「早く歩くと、陽が登って暑くなる前にゴールできるから、ラクかもしれない」と言っていましたが、早く歩くのも大変だと思うんですよね・・・この年は、雨のゴールでした。途中で婦人部のみなさんと別れ、後半は一人旅になったゆうすけ。毎年応援に行く残り10km地点で見た顔は、今までのなかで一番キツそうでした。スタート時から寒くて、装備選びをぎりぎりまで迷っていましたね。

そして、昨年。HouHouに遊びにきてくれるお客様や、門司港tent.のシュウさんを巻き込んで、大所帯で参加。

全員そろってのゴールは叶いませんでしたが、初出場の横田さん、婦人部カヨさんとともに20時間3分35秒でゴール!あと3分で白ゼッケンだった横田さん、カヨさんは、ほんのちょっと残念そうでしたが、次回の目標ができたととらえているようでした。装備に関しては、ほぼ固まってきたのかな?とはいえ、まだまだいろいろ試してみるのがHouHou店主。この時に着用しているPatagoniaリッジフローシャツはめっちゃおすすめで、練習の時にもよく使っています。

次回?そう、今年。もちろん、ゆうすけも、婦人部の面々も、シュウさんも、そのほかにもたくさんのお客様がエントリーしています。わたくしは毎回応援に徹しており今年もかわらず応援係です。スタート地点でお見送りしたあとは、神出鬼没で応援します。みなさん、歩いているときは日焼け対策で完全防備されており、こちらからは一度お会いしたことのある方でも認識できないこと多々あるのですが、できる限り!お会いしたことのあるみなさまを応援しようと思っております。
おすすめ装備については、なんでも店主に聞いてください!なんと、ただいまセール期間中ですので、お得にゲットできるものもご案内できます。(おすすめだけどHouHouで扱っていない商品もあるんですが)また、podcastこちらの回では「100キロウォークTIPS」について語っていますので参考にしてくださいね。
それでは、また来週。バイバイホウホーウ!