HouHou-ShuHou!第26回
九州北部地方、梅雨明け!ついに、この時がやってきてしまいました…
まだ暑さへの順応ができていないところに30度越えの毎日。近所の低山を散歩するにも、汗が噴き出るような気候です。お水をしっかり飲んで、お食事は栄養バランスを考えよく噛んで、ぬるめのお風呂に浸かってホッと一息ついてから、夜はしっかりぐっすりと眠る。そんな基本的なことを忘れずに、体調管理をしましょうね。暑いからって、冷たいものばかりとっていると、体調不良・イライラまっしぐら。元気でごきげんよく過ごすことが、平和で優しい世界をつくると思っています。お山で思いっきり遊ぶためにも、日々の自分自身とも向き合う時間をもちたいですね。

昨年に引き続き、宝満山の麓cafe Siさんにて開催の「夏山フェス宝満山2025」に呼んでいただきました。
くじゅうを中心に全国各地でガイドをされている安武 秀年さんが毎年おこなっているイベントです。安武さんとは2年前の北アルプス雲の平エリア縦走時に、初めから終わりまで全く同じルート、タイミングで歩いていたことがきっかけで、ご縁が繋がりました。この運命的なお話はHouHoufmで、ぜひ聞いてみてくださいね。そのほかにも、山を歩く上で為になるお話がいっぱいです。
晴れガイド、知り合ったきっかけ、夏山フェス in Cafe Si、横イチでのサプライズ、法華院のだんご、登山ガイドのこと、ガイドになった理由、電波が入らないところ、ガイドのお仕事、魔の14時、反対側に下山、何でもありの坊がつる、ソリプロ、くじゅうならでは、TETTO HIKE、イムズ登山部、グルメ情報、道具の進化、くじゅうの一番好きな登山口、急登好き、アルプル遠征テスト、法華院の良さ、奥さんとの馴れそめ、これがヘイジーってやつです、下山後のグルメ、一番キツかった山、ジャッキーチェン大好き、登るペース、シャリバテ、100キロウォーク、おすすめの何か、について話しました。
車にできるだけたくさんの商品を詰め込み、太宰府へ!cafeSiさんは、竈門神社のすぐ目の前。バス停のすぐ近く。9時半頃に到着して搬入していると、宝満山を目指してハイカーがぞくぞくと歩いて行きます。
テラス席では法華院温泉山荘の弘蔵社長と女将がくじゅうから駆けつけて「山小屋だんご」の販売をされていました。福岡県で山小屋だんごを味わえるレアな機会に大盛り上がり。ミヤマキリシマで忙しい日々が続いていて、久々のだんご解禁だったそうですよ。ぼやぼやしているあいだに売り切れてしまい、大好物だというのに食べ損ねてしまったので、近いうちに法華院に食べにいかなくちゃー!とフンフン鼻息を荒くしております。
他にもおいしいものいっぱい!太宰府といえば梅。ということで、新しい名物になりつつある「太宰府梅グラタン」をいただきました。梅とホワイトソース、本当にあうの?と、ドキドキしながらいただくと、これがオイシー!!!梅干し苦手な店主ゆうすけも、うまいうまいと食べていました。

梅グラタンをいただきながら、トークライブ「下山後の楽しみ方」に聞き入る。やっぱり、下山後にはお風呂に入って汗を流し(冬に冷えた体をあたためるのもサイコー)おいしいものを食べる。ここまでセットで楽しみたいですよね。是非とも行ってみたくなるようなお店がたくさん紹介されていて、Googleマップにたくさんのピンをうちました。cafeSi中野さんによる、宝満山下山後のおすすめも興味深く、グラタンを食べながらもグゥとお腹がなりそうでした。北九州からだとちょっと遠く、出向くことの少ない宝満山ですが、美味しいもののために遊びに来たくなりました。お店の情報、いつでもシェアしますので聞いてくださいね。

この日は出店だけでなく、前後半にわたってトークライブにも登壇させていただきました。
前半「ULハイク的アルプス小屋泊パッキング紹介」後半「ホウホウ VS TETTO HIKE山旅対決 」2本あわせて90分というボリューム。店主ゆうすけ、お話をいただいた時は「90分なんて、さすがに長すぎませんか?」なんて言っておりましたが、わたくしはそうは思いません。あなた、去年も時間オーバーする勢いでお話ししたんですよ。そして、絶対に今回も時間をはみ出すと思いますよ。

終わり頃、わたくしも「紅葉時期の坊がつる1泊テント泊装備」の紹介をさせてもらったのですが、とにかく時間がなくていつもの3倍くらいの速度でお話ししました。なんで時間がないかって?それはもちろん、熱の入ったゆうすけのトークが予定よりも長くなったからです。もー!まったく。それでも荷物を軽くするコツ、みなさん興味津々でとても熱心に聞いてくださっていたのが印象的です。
時間がなくて詳しいことまでは掘り下げられなかったのですが、「ULハイキングは軽い道具を使うことではない」ということ。この理解なしには、始まりません。それから「自分自身への理解」これも、同じくらいに大事なポイントだと感じています。わたしたちは日々「こういうものだ」という固定観念や、「毎日しているから」という刷り込まれた習慣にひたひたに浸かって生きています。つまり、知らない間に「いろんなものを持ってしまっている」状態。
「シンプルなことによって、自由でいられる」
そのことを味わえるのがULハイクなのだと、わたくしは思っています。
シンプルになるためには、まず自分が何を「持っているか」を知って、何のためにそれを持っているのか?本当に必要なこと、もの、なのか持ちすぎていないか。なぜ、持ちすぎてしまうのかを自分に問う。そして、自分が本当に楽しみたいことは何かを理解する。むりやり削ぎ落として、安全性を損ねるのは違います。ただ、経験を重ねていくことによって減らしたり、無くしたりできるものも、あるかもしれません。
とはいえ「いつも通り」の心地よさも大事で手放し難いことも、よくわかる!なので、私からのおすすめは「足るを知る」を味わうハイキングを楽しんでみる、という視点。いつも通りとはまったく違うアプローチで装備を組み立てて、それで歩いてみるのです。できれば、長い距離がいい。そして、その経験を普段のハイキングに反映していくのです。いつでも相談にのりますので、HouHou喫茶コーナーでお茶でも飲みながら話しましょう!

ULハイクを経験することで、日常も変化していきました。たくさんの思い込みや、無思考による選択をしていることに気がついたから。シンプルでいることの快適さを日々の生活に取り入れると、これまでとはまた違う視点で生きられるようになったように思います。と、ちょっと壮大な話になってきましたが、「ULハイク」という温泉にどっぷり浸かって出てきたあとに、その効能がつづくっていう感覚ですかね。恵まれた日常にありがたさを感じることができるのも、恩恵の一つだと思います。ぜひ、「軽い道具を使うだけじゃない」ULハイク、味わってみてください。

後半戦は、安武さんとHouHou店主ゆうすけがそれぞれに「山→温泉→おいしいもの」プランを提案しあって、お客さまにその勝敗を決めてもらおう!という企画。山を愛する2人なのに、しゃっちが1行動時間の短い山を紹介して、その後の遊びがボリューミーという内容で、おもしろかったです。
- いちいち わざわざ 何がなんでも などといったニュアンスを複合的に含んだ方言 ↩︎

わたくしは、それをききながらオリジナルのどら焼きをいただきました。あんこと、ホイップと、もちもちの皮。間違いないやつ。オリジナルの焼き印が!山頂で食べられるように、開発が進められているそうですよ。もちろんこちらのコーナーも熱が入り、当初の予定より30分オーバーで終了。みなさま、楽しんでいただけたでしょうか?

安武さんがガイドをつとめるTETTO HIKE、みなさまもぜひチェックして参加してみてくださいね。
今週末は「旅ト眼鏡 POP UP」です。
7月5日(土)6日(日)13:00−18:00 メガネハイカーのミーヤンがはじめた、移動式アイウェア専門ショップ。当日はサングラス、メガネを持ってきてくれます。サングラスは、度付きにもできるそうですよ。あそびにきてくださいね!
それではまた来週。バイバイホウホーウ!