むかしむかしその2

HouHou-ShuHou!第78号

むかしむかしあるところに、世界がコロナ禍に突入するタイミングで、物件の契約をしてしまったおじさんとおばさんがおりました。

コロナというものは、どうやら「人と人とが近い距離で会ってはいけない」という新しい常識を生み出したようなのですが、ふたりがはじめようとしていたのは「人と人とがつながる場所」でした。

反社会的距離感

なんとか開店の準備がととのった5月、政府は緊急事態宣言をし、全国一斉の徹底的な外出自粛と休業要請を呼びかけていました。つまりは、不要不急の外出は絶対NGってことらしいのです。お店がオープンするのに「遊びに来てね」と、お誘いしてはいけないような雰囲気の中、5月末にひっそりとプレオープン。緊急事態宣言が完全に明けた6月1日、オープンを迎えたお店の名前は「旅道具と人 HouHou」

県をまたいで、国を超えて移動してはいけないよ、という御触れがでているタイミングでオープンした旅道具の店。人と人がつながる店。パンクが過ぎるのでは?

時代に完全に逆行したこのお店、果たしてどうなってしまうのでしょうか。

さてさて、昔話スタイルはここまでにして。

このお店がオープンするにあたって、本当にたくさんの方達に助けていただきました。またそれだけでなく、深いご縁を感じることが度々ありました。

それは、お店の場所が決まり、どんな雰囲気の店づくりをするのかを妄想しながら、Instagramでいろんなアウトドアショップを見ていたときのこと。宮崎にある1軒のかっこいいお店をフォローしたゆうすけ。ホームページもかっこいい!世の中の様子を見ながら、そのうち遊びに行ってみようと話していました。

すると、そのお店POTALからダイレクトメッセージが届きます。

「ゆうすけ君、ひさしぶりですね」と。

???どーゆーこと???

頭が真っ白になるゆうすけ。

なんと!そのお店のオーナーは、小学生の頃にゆうすけがとっても仲良くしていた、かつての同級生だったのです。そんなことある??4年生の時に引っ越しで離れ離れになった2人が、30年の時を経て、ふたたびアウトドアお店、というキーワードで繋がったのです。あの瞬間は、今思い出しても鳥肌です。もちろん早速会いに行って、ちょっと気恥ずかしい感じもありながらの再会。アウトドア用品を仕入れるツテが全くなくて困っていたわたしたちを、サポートしてくれました。彼と再会していなければ、お店のラインナップは今とぜんぜん違うものになっていたかもしれません。

中野氏との写真みあたらず、青島でのヒトコマ

そして、現在2階ととのいの間でヨガ教室を開催している、友人ともみ。一緒にくじゅうを歩いたタイミングで、お店をはじめることを話しました。「ヨガができるスペースのある、アウトドア用品を扱う店になるよ」と伝えると「最近知ったんやけどさぁ、わたしの弟<某ハイキング用品メーカー>のパタンナーやってるよ」と言うではないですか。みんなが知っている、あのウルトラライトハイキングのための道具を作っているメーカーさんですよ。えー?そんなことある??と驚くとともに爆笑。偶然が続くと、笑いがでるものです。

眩しすぎる太陽から、顔を守るともみ

毎月一緒に山を歩いていた大林君はカメラマンとして上京し、いつの間にかアトリエブルーボトル辻岡さん達とお山へ遊びに行く仲になっていて、ご縁を繋いでくれました。

撮るのも撮られるのも上手なおばくん

DIYが得意な友人達には、たくさん手を動かしてもらったよね。

作業のためにつなぎを買って気分をあげる店主とばばっち
毎日のように通ったホームセンター
南畑里山トレイル主催してる、けんちゃんも
長年のヨガ友まりちゃん

「なんトレ」仲間でもあるアトリエセッセ平山さんは、HouHouのために「街と山のTシャツ」を作ってくれました。外あそびでも旅先でもサラリと着られる服を!とお願いし、一緒に考えてできあがった一枚は本当に快適。アウトドアの衣類を取り扱うツテのなかったわたしたちを助けてくれました。

ダブルガーゼが肌に気持ちいい!

ゆーこさんに紹介してもらった、Hajimariふくちゃん。イベントでご縁のあった一二のおふたりと九ちゃんも、商品の取り扱いを、快く受け入れてくれました。かつてゆうすけがロゴマークを作成したマルハチ珈琲焙煎舎みやこさんも、喫茶で提供するHouHouブレンドを作ってくれたり、コーヒー淹れ方教室を開いてくれたり。

お店作りは、お店探しの段階から相談に乗ってくれていたUMIE+エミさんのパートナー、マサさんにお願いしました。HouHouのシンボルとなったカウンターや窓枠のデザインや作成、プロにしかできない床や屋根の貼り直し。それだけでなく、費用を抑えるために自ら手を動かすわたしたちに、たくさんの道具を貸し出ししてくれました。

もう、3日かけても紹介しきれないほどのご縁に助けてもらいました。

たくさんの方達に助けていただいた、といえば、クラウドファンディングをしたことです。知人、友人をはじめ、まだ会ったことのない方々も、北九州にこんなお店ができるらしい!という情報をキャッチして、サポートしてくださいました。借入だけでは、商品や備品を揃えるところまでしかと行き届かず、お店を整えるための費用をみなさんに助けてもらったのです。そうしてできたお店だからこそ、より一層、大事にすることができたと思っているし「みんなのお店」としての感覚も強まったと言えます。

6年前だいぶ若いな

しかし、こんな思いの詰まったお店も、今年いっぱいで出ていかなければいけなくなりました。

Comichiから、全てのお店がなくなります。

古い建物なので、いつかは…という話は、もちろんありました。まさか、こんなに早くにその時が来てしまうなんて思ってもみなくて、告げられた時のショックは大きかったです。みんなに助けてもらってはじまったお店だからこそ、尚更。

とはいえ、いつまでもしょんぼりしているわけには行きません。ようやく移転先が決まり、工事が進み始めた6月。世の中は、物価高騰、資材不足というタイミング。オープン時に引き続き「なんで今なの?!」みたいな逆風の中を走ることになるわたくしたちです…

そんなこんなで走り出したらあっという間で、今のお店での最終営業日が見えてきました。みなさんへの報告が遅れていてギリギリでのおしらせになってしまいそうなので、週報を読んでくれているみんなにだけ特別にチラリとお伝えしちゃいます。

このまま予定通りに進めば、お盆のあたりで今の場所、Comichiかわらぐちでの営業はおしまいとなります。

もし、今のお店を1回見に行ってみたかった!という方がいらっしゃいましたら、ぜひとも遊びに来てくださいね。でも、新しいお店にも遊びに来てくれなくちゃイヤよ?

2020年6月1日月曜日に有給を取って来てくれたお客様第一号

金曜日は、今の場所で最後のヤビロンおつまみでした。

大量のサモサとおにぎり

思い出づくりに、廊下でもりあがろう!と思っていたんだけど、暑すぎてこりゃいかん。結局はせまい喫茶スペースに最大で10名(+ヤビロン、我々=13名)がおさまりまして、おいしいおいしいの大合唱でした。2020年6月1日に有給をとって来てくれたお客様第一号もとさんは、ところところでこちらをウルウルとした目で見つめてきます。

冷やしダル麺

人と人とがつながる場所を、とはじめたこの場所でこんな関係性、こんな景色が見られるなんて、本当に胸いっぱい。ありがとうございました。大袈裟にいうと「夢が叶う」ってこういうことなのかもしれませんね。

みんながいてくれるから、わたしたちもがんばれる。わたしたちががんばると、みんなも喜んでくれる。そんな循環をあらためて噛み締めたサイコーな夜でした。

ヤビロンがネパールに行く時間が長くなってきたこともありまして、ヤビロンおつまみ第1章はこれにて

ー完ー

です。第2章がどんなカタチではじまるかはまだわかりませんが、その時を楽しみに待っていてください。

もっといっぱい写真撮ればよかったなぁ。光景を目に焼き付けるので、精一杯でした。

それでは今週はこの辺で。バイバイホウホーウ!

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この記事を書いた人

HouHou喫茶コーナーおよびお留守番担当

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