HouHouーShuHou第3回
最強寒波がやってきて、北九州にも雪が積もりましたね。私たちは、広島の北部まで足を伸ばして、スノーシューハイクをしてきました。これまでに、雪山を求めて恐羅漢山や深入山にソリをかついで登ったことがあります。今回は、臥龍山(がりゅうさん)という、なんだかカッコイイ名前のお山に突撃です。戸河内インターをおりるとそこかしこに雪!車を進めるにつれて、車道脇に除雪された雪壁が高くなっていきます。ワクワクが高まるっ!!
登山口でスノーシューを装備すると、無敵。ぼんぼこ積もった雪の上も、忍者気分ですいすい歩けます。HouHou店主ゆうすけは、必須装備の雪用ゲイターをうっかりお忘れ涙目。前日のインスタライブで、あーんなに熱くゲイターについて語ったのに…仕方なく雨用装備袋に入れてあったショートゲイターで代用。ギリギリなんとかなってたけど、痛恨の忘れ物でした。
トレースのない雪の上を歩く。道だけでなく、案内板も雪の下に隠れてしまっているので、地図アプリ必須です。手袋の着脱をしなければいけない時の地図確認は、ついつい怠りがちですけどね。ふむふむ、つぎに林道と合流する分岐を、右ね。と、頭に入れながら歩く。森を白く飾る雪化粧が美しくて、よそ見しながらちんたらちんたら進むため、いつものコースタイムの倍くらいかかり、距離感がややバグる。少し先を歩いていたゆうすけが、立ち止まり地図確認。「次の分岐を、左、と。」おや、左だったかな?わたし、地図を見間違ったかな…という考えが脳を掠めたけど、目の前に広がった銀世界にワァと興奮したスキに、その考えはどこかに飛んでいき、写真を撮ったり動画を撮ったり、きゃっきゃきゃっきゃ。ここは北海道なのー?なんておちゃらけながら、次の分岐点までの道をひたすらまっすぐ楽しく歩く。雪がなければ5分ちょっとで着きそうなところ、20分くらいかかる。
はりきり過ぎたのか、早々にお腹が減った我らは分岐点のキャンプ場跡地でバウムクーヘンを胃袋に突っ込み、登りに備える。手袋をはずしたついでに地図を確認すると、ん?おや??これ、臥龍山じゃないで、お隣の掛頭山にとりつく道やないのーっっ!北海道気分を満喫した20分を引き返す気にもならず、やむを得ず掛頭山に行先変更となりました。みなさん、雪山ハイクは特に!ご家族に報告する、登山届を出す、この2点をお忘れなく。突然の変更は、本当に悪い見本になってしまいましたが、意外とあるあるなのではと思います。遭難の原因はものすごく身近なところにあるもの。慣れてきたタイミングでこそ、初心に立ち返って安全に山歩きを楽しみたいですね。
林道歩きを経て、雪深い道を直登し、山頂へ。雪山でのお楽しみ、それは休憩。風を避けられるポイントを探し、たくさん着込んでから温かいものを体に入れると、この上ない幸せに満たされます。にっこにこ笑顔で、スモールツイストとトレイルアップルをじっくり味わいました。ま、どんな状況でも休憩が一番たのしいですけどね。雪景色の中の休憩は特別です。
下山時の誤算は、雪が深すぎてヒップそりの出番が一度もなかったこと。これにはソリプロみさと、しょぼんです。それから雪が積もっている時の渡渉が、めちゃめちゃ難易度高かった。普段ならなんてことない川幅だけど、両岸に50cmくらいの雪がつもっているため、渡ったあと岸に上がるのが大変。雪で隠れているので、下に地面があるかどうかもわからないので、トレッキングポールで慎重に足を置く位置を確認しながら進まないといけません。失敗したゆうすけは、頭とお尻の位置が逆になったまま身動きが取れなくなり、ものっすごいテンション下がってましたとさ。
今回は、深入山のふもとにある「深入山憩いの村」という宿泊施設を予約していました。ここのお風呂、好きなんです。お食事もおいしく、のんびりほかほか過ごさせていただきました。翌日は天気が良くなかったこともありハイクはやめて、深入山のふもとでソリを楽しんでから帰路につきましたとさ。
次はどこに行こうかなー まだ、もうちょっと雪が残っていてくれるといいんですけどね。では、締めのセリフもきまらないまま3回目、終わります。とりあえず、このセリフで凌いでおきましょう。
バイバイホウホーウ!